社会人になってから、
- 中学生のときもっと英語を勉強すれば良かった
- 資格として、英検くらい取っておくべきだった
- 今から英会話スクールに行くのは手遅れかなぁ
- 学生の時、短期で留学しとくべきだったかな…
なんて思ったことはありませんか?
ちょっと、想像してみて下さい。
もし、英語がペラペラになったとしたら・・・
- もっと仕事の幅が広がって給料もアップ!
- 海外旅行にいって、旅行を満喫できる!
- 外国人の友達ができて、交流の幅が広がる
- TOEIC高得点者として会社で一目置かれる
こんな未来が実現できるでしょう。
「今から英語の勉強なんて、もう遅いんでは?」
いえいえ、全然そんなことはありません!
英語の勉強の「ちょっとしたコツ」を理解すれば、誰でも短期間で、英語力をググッと伸ばすことが出来るんです!
そこで今回は、3ヶ月で英語がペラペラになれる具体的な勉強法を紹介します。
しかも、留学したり、英会話スクールに通わなくても良い方法です。
これは、私自身の経験も含めて、これまでに実績を出した人の結果を徹底的にリサーチしてまとめた、いわば英語の勉強法の決定版とも言えるものです。
かなりの長文ですが、実践する順番がとても重要なので、じっくりと読んでみて下さい。
勉強を習慣化させるための工夫
ハードルを低くして「続ける」を最優先する
英語の勉強でもダイエットでもそうですが、何かの結果を得るためには、継続することが必要です。
まず、英語に常に触れる環境を作って、インプットとアウトプットを続けるんだという気持ちを持って下さい。
ですが、無理な計画をたててしまうと、「やっぱり無理!」と途中で心が折れてしまうかもしれません。
ですから、意外に思うかもしれませんが、「できるだけハードルを低くする」ことを心がけて下さい。これが、継続するための最大のコツです。
そして、自分が絶対に出来るであろう内容を、ノルマとして設定してください。
ちょっとしたことで良いんです。たとえば、
- テキストを半ページ読む
- 英語で1行日記を書く
- 英語でニュースを1本聞く
といった感じでOKです。
繰り返しますが、自分の中で、「これなら、たぶん絶対出来る!」という目標をあげるようにして下さい。
ちなみに、目標に「たぶん」という言葉を入れているところもポイントです。
本当に「絶対出来る」としてしまうと、もし出来なかったら、その時点でくじけてしまうかもしれないからです。
ちょっとずるいですが、もしできなかったとしても、あきらめてしまわないように逃げ道を用意しておくようにしてください。
とにかく、まずは途中で止めずに、毎日、英語に触れることを第一の目標とすることを心がけましょう。
続ける自分に「ごほうび」を用意する
続けるためのとっておきの方法は、「目標達成のためのインセンティブを用意する」ことです。
平たく言うと「出来たときの自分に『ごほうび』をあげる」ということです。
なーんだと思うかもしれませんが、これは脳機能学的にも有効だと証明されている、
では、どんなものが「ごほうび」として有効なのでしょうか?
実は、すごいものを用意する必要はありません。というか、「ちょっとしたもの」の方が良いんです。
たとえば、5日間つづけたらアイスを食べるとか、美味しいランチを食べるとか(食べ物ばっかり(笑))、そういったものでOKです。
最初は、ちょっと頑張れば達成できる目標にしておくことがポイントです。
なんといっても、自分の立てた目標をやりとげたら嬉しいですよね! 初めのうちに、この達成感を得ることで、継続しやすくなるんですね。
ゲーム感覚で、楽しんでやるのがポイントです!
もう一つ言うと、最初から大きな「ごほうび」を設定してはダメです。
大きなご褒美のために高いハードルを設定してしまいがちだからです。
最初はできるだけハードルを低くすることがポイントだと言いましたが、そのためにも小さな「ごほうび」を設定してください。
慣れてきたら少しずつハードルを高くする
ある程度つづけると、前に立てた目標では物足りなくなってくると思います。
それは、あなたが成長している証拠です。
少し慣れてくると、今度は刺激が足りなくなってきてしまうんですよね・・・。
だから、ある程度の期間継続できたら、少しずつハードルを高くするようにしてください。
ハードルを高めるときには、「量」「レベル」「時間」を意識することがポイントです。
たとえば、次のような感じです。
- 読むページ数を増やす
- もう少し難しい問題集をやる
- より長く英語を聞く
少しずつレベルアップしていけば、3ヶ月後には大きく飛躍できているはずです。
他の習慣や場所と組み合わせて実践する
まとまった時間をつくって、じっくりと勉強するのは難しいですよね。
そこで、オススメなのが「スキマ時間の活用」と「ながら勉強」です。
つまり、移動中やちょっとした休憩時間や、あまり頭をつかわない作業の時に英語に触れるということです。
たとえば通勤の時、電車やバスで移動しているとき、スマホでゲームをしたりしていませんか?
その時間を、英語に触れる時間と決めてしまうんです。
しばらくそうしていると、「移動のときは英語の時間」という習慣ができてくるようになります。
つまり、時間や場所と勉強を関連づけて、習慣化するわけです。
意外に思うかもしれませんが、実はこの方法は効果絶大ですので、ぜひやってみてください。
他にも、使える時間はないでしょうか?
たとえば食事の時間。
もし、あなたがお弁当やパンを職場や学校の自分の机で食べているなら、少し行儀は悪いかもしれませんが、食べながら英語を聴いたり英語のニュースを読むのがオススメです。
これも、「昼休みの食事は英語の勉強時間」というように、「関連づけ」による習慣化のテクニックといえます。
他にも、
- ウォーキングやジョギングなどの運動中
- お風呂に入っているとき
- 寝る前のベッドの中
- 出張や外回りのときの移動中
- 洗濯や掃除といった家事の時間
など、自分にあったパターンを考えてみてください。
このように、習慣や場所と「関連づけ」することで、英語の学習を継続しやすくなると思いますので、ぜひ意識的にやってみましょう。
自分が「ときめく」ものを対象に実践する
ここで質問です。
あなたは、英語の勉強は大変で難しいという「間違ったイメージ」をもっていませんか?
ひょっとしたら、これまでの学校での勉強のなかで、「勉強=つまらない=やりたくない=辛い=大変なもの」という考え方になってしまっているのかもしれません。
本来、学びは楽しくてワクワクするものなんです。
「勉強」という言葉でひとくくりに表現するから、難しいとか、つまらないと感じてしまうんでしょう。
だから、あなたが取り組んでいることは、「謎を解いて、アイテムを集めて、自分をパワーアップするゲーム」だと考えてみてください。
どうですか? なんだかワクワクしませんか?
いまやっていることは、
英語という道具を使い、新しい知識を身につけて、自らが成長するロールプレイングゲーム
なんです。
さて、少し話が脱線しますが、もう一つ質問します。
あなたは、ちょっと難しい本を読むときに、「やばい、とりあえず日本語を勉強しないと!」って思ったりしますか?
絶対にそれは無いですよね?(笑)
しかしながら、なぜか外国のことになると、「やばい!英語が分からないから、まず英語を勉強しなきゃ!」となってしまうんです。
これっておかしくありませんか?
だから、ちょっとだけ考え方を変えるんです。
「英語を勉強する」のではなくて「英語で勉強する」
・・・と。
英語は興味ある内容を知るための手段にすぎないと肝に銘じてください。
英語の勉強が、決して目的ではありません。
ただし、道具の使い方については、ある程度、道具の使い方は覚える必要があるでしょう。それについては後ほど述べます。
道具の使い方を理解すれば、あとは練習あるのみです。
そのときに、自分の興味がある分野で訓練すれば、自然と上手に使えるようになってきます。
つまり、
読んでいてワクワクする文章を大量に読み進めていくうちに、リーディング力は大幅に伸びていく
ことでしょう。
だからオススメするのは、自分の趣味についての雑誌やハウツー本を読むという方法です。
自分の大好きな分野ですから、専門用語を覚えるのも苦痛じゃ無いですし、知識がどんどん広がって、嬉しく感じるはずです。
こうやって読み進めていくうちに、英語と触れあう時間が増えてくれば、英語を読むこと自体に対する抵抗感はどんどん無くなっていくことでしょう。
英語を日常生活に取り込む
覚えた英単語を生活の中ですぐに使ってみる
英語に限らず、「せっかく覚えた知識もすぐに忘れてしまう!」「もっと記憶力が高まればなぁ・・・」と思ったことはありませんか?
でも安心してください。
忘れるというのは、脳がちゃんと機能している証拠なんです。
というのも、毎日ものすごい情報が脳にインプットされている訳ですから、それを全て覚えていて忘れられない…なんてことになったら、ものすごく大変です。
もし記憶容量がいっぱいになってしまったら、身の危険が迫ってきてもそのことに対応出来なくなってしまいますよね。
なので、大昔からの進化の過程で、身の危険に関係のない情報はすぐに忘れるように脳が作られているんです。
では、覚えたことを少しでも忘れないようにするためにはいったいどうすればよいでしょうか?
それは、「何度もその情報に触れる」ということです。
忘却曲線って聞いたことがあるでしょうか?
画像引用:Objecet Fanatics
覚えたことがどれぐらい記憶に残っているかを定着率として描いたカーブのことです。
定着率は最初の24時間で急に下がってしまうので、この間で情報を「リフレッシュ」、つまり復習する必要があるんですね。
こうやって何度もその情報にふれて、「それを忘れると危ないぞ」と脳に教え込むわけです。
このときに特に有効なのが、「自分で学んだ内容をアウトプットする」方法です。
本当に大切な情報は、他の人にも伝えて、情報をシェアしますよね。
それをやればいいんです。
たとえば、一日の出来事を英語で書いたり、読んだ本の内容や感想を日記にブログやフェイスブックでシェアしたり…、メモに書いたり、簡単なところから始めればOKです。
英語スキルを向上させために、英語でアウトプットすれば一石二鳥ですね。
オススメなのは、 短い文章をTwitter でツイートする方法です。
「でも、英語でいきなりつぶやいたら友達から引かれる…」という人は、英語ツイート専門のアカウントを作れば良いでしょう。
恥ずかしがらずにどんどん英語でツイートしていきましょう!外国人のアカウントに絡んでいけば、コメントももらえて、楽しみが増えていくと思いますよ!
いつも目にする場所に英単語を貼って覚えたら捨てる
もう一つオススメなのが、英単語を付箋に書いて目のつくところに貼りまくる方法です(笑)
たとえば、自宅なら洗面所の鏡、冷蔵庫の扉、トイレの扉の内側…なんかがとっかかりとしては良いでしょう。
また、オフィスならパソコンのディスプレイの縁が鉄板ですね。
応用編としては、スマホケースの内側、定期入れ、名刺ケース、財布の内側…なんていうのもありますね。
でも、あまりやり過ぎると 「あの人ちょっとヤバくない?」と思われますので気をつけましょう(笑)
この方法には、「貼ることで覚えた気になってしまう」という重大な副作用もあるので、気をつけましょう。
ですので、目についたときに意識的に覚えて、付箋の量を減らしていくことが大切です。
これもゲームだと思ってチャレンジしてみて下さい。
また、付箋が○枚たまったら自分にご褒美♪ みたいなインセンティブを用意しても良いでしょう。
日常の英会話を聴いてそれを真似してみる
リスニングやスピーキングのスキルを高めたい時は、シャドウイングという方法がものすごく有効です。
自分の耳で英語を聴いて、それを出来るだけ忠実に真似をするという方法は、最高で唯一の学習法といっても過言では無いからです。
実は、この最高の学習法を忠実に、そして最も積極的にやっているが赤ちゃんなんです。
赤ちゃんって大人たちが話しているのを聞いて、自分も同じように真似をしながら、少しずつ言葉が話せるようになっていきますよね。
実は、この「真似をする」能力が最も発達しているのが、私たち人類なんです。
ですので、「当たり前すぎてやる気が起こらない」と思わずに、まずは忠実に真似をすることから始めてみてください。
最初はなかなか上手く出来ないかもしれませんが、やっているうちにどんどん上手くなっていくはずです。
でも、やみくもにやっても効率が悪いので、いくつかコツをお伝えしましょう。
まずは、最初の段階では一つ一つの単語の発音を気にしないということです。
多くの日本人、特に外国語に苦手意識がある人は、「単語を正確に発音しなければならない」という意識が高すぎるんです。
そんな人にかぎって、ネイティブ並みの程度の速さでペラぺらっと話さないとダメ…みたいな思い込んでしまっています。
そして、「英語が聞けないし,話せない」「自分は英語ができない」という残念な考え方になってしまうんです。
ですから、英単語の発音にあまりとらわれすぎないことが大切です。
それよりむしろ、文の中でのアクセント、つまりどこで強く言っているか、どこではっきり話しているか、について意識を集中させるようにしてください。
もう一つは、自分の音声を客観的に聞くということです。
自分の声は、自分の耳から聞く音と、内耳(つまり頭の中)を通じて聞いた音とが混ざって聞こえます。
また、喋っている時には意識がそちらに行っていますから、同時に集中して聞くことは大変ですよね。
つまり、完全に客観的に聞くことが難しいということです。
そこでオススメは「自分が話した英語の文章を録音して後で聞く」という方法です。
昔はカセットテープやICレコーダーで録音する必要がありましたが、今ならスマホで簡単に録音や再生ができるようになりましたね。
録音データを保存しておくこともできますので、自分の成長を記録しておくのも良いかもしれませんね。
英語のスキルを徹底的に磨く
発音をネイティブ並みに上達させる
「真似をする」ところでは、英単語の発音自体について、あまり気にしない方が良いと言いました。
もう少し正確にいうと、単語にフォーカスするのではなく、単語を構成しているアルファベットの発音にフォーカスすることが大切です。
これでは分かりにくいですよね。もう少し説明しましょう。
あなたは「フォニックス (Phonics)」って聞いたことはあるでしょうか?
英語が上手な人は、例外なく「フォニックス」についての知識を持っています。
たとえば、”a” という母音の発音にはいくつか種類があって、こんな感じですよ〜と勉強していきます。
英語圏では子供の時にフォニックスを通じて、発音を体系的に、そして感覚的に身につけていくんです。
1音の母音 (a,e,i,o,u) や子音 (b,c,d,f…) などの発音を最初に学んで、その後に2音以上の母音あるいは母音と子音の組み合わせについて勉強していきます。
このフォニックスは、供向けの英語教材の内容と思いがちですが、決してナメてはいけません。
というのも、フォニックスについて学べば、発音が劇的に上手になり、発音が予測できるようになるからです。
逆に、音声を聞くだけで単語の綴りが予測できるようになります。たとえ、その言葉の意味が分からなくてもです!
このレベルになれば、加速度的に英語は上手になってきます。
というのも、足りないものは語彙力、つまり単語の意味さえつかめれば、ペラペラと話が出来るようになってくるからです。
中学英語レベルの英単語とその組合せをマスターする
では、どの程度の語彙力が必要なのでしょうか?
一つの例としてよく言われるのが「中学生で習う英単語だけで、外国人による英会話では不自由しない」ということですが、本当でしょうか?
個人的な経験を通じても、これは間違いなく事実です。
中学では基本的なものを含めて、約1800~2000の英単語を学ぶと言われていますが、絶対にマスターしておく必要がある単語数は、わずか 800ぐらいです。
その中には give, make, have, get, go などのように、なじみのある単語もはいっていてこの数字です。
要するに、難しい英単語をたくさん覚えるより、言いたい内容を基本的な単語だけで表現できるようになることが、英語によるコミュニケーションで重要だということです。
専門的な会議の場で無い限り、会話で用いる単語の一つ一つはそれほど難しいものではありません。
英語に堪能な人ほど、基本単語を使いこなしていると言えます。
速いスピードに慣れる訓練を行う
突然ですが、皆さん高速道路を車で走ったあと、一般道に下りたとき「なんだかかったるいなぁ」と思ったことはないでしょうか?
これがいわゆる「インターチェンジ効果」と呼ばれるものです。
高速道路での速いスピードについて行くために、脳の処理スピードが上がったので、一般道に戻ったときに、とてもゆっくり走っているように感じられたわけです。
これを応用して、超高速で聞いた後に普通の速さで聞くと、はっきりと聞こえるようになるという学習方法があります。
これは「速聴」や「早聴き」と呼ばれていますが、もの凄く効果がある方法なので、結構やっている人も多いでしょう。
最近では高速再生に対応したアプリは沢山あるので、一度やってみてください。
中学英語の文法を復習して自信を得る
日本人の多くは学校でたくさん英語を勉強するけれど、まともに話すことが出来ない・・・とよく言われます。
しかし、それは学校教育において「聴く・話す」より「読み・書き」が大切だと考えられていたからです。
つまり、学校で教える内容が文章の読解に片寄っていたので、実際の会話での表現が身につかない・・・といった残念な結果になりがちです。
これが、長いあいだ英語を勉強している割に英会話もロクにできない本当の理由です。
あなたが悪いのではなく、学校の教育システムが悪かったんです。
ちなみに、最近の学校教育では会話についても授業で教えていると思いますが、日本人の先生(しかも、英会話については残念なレベルの先生が多い)では、なかなか上手くいかないでしょう。
逆に言うと、英文法についてはかなりのハイレベルな内容を既に学んでいます。。
ただし、「仮定法」とか「婉曲表現」とか、小難しく説明するからワケが分からなくなるんです。
「もし~だったら、○○してくれない?」とか「○○してくれると嬉しいんだけどなぁ・・・」みたいな表現はよく使いますよね。
英語でもこういった表現をよく使いますが、実はもの凄く簡単で、will や can を would や could と過去形にするだけでほとんどOKなんです。
そういったパターンごとに文法の知識があると、コミュニケーションにめちゃめちゃ自信がつきます。
中学英語レベルの文法を一通り復習するだけで、一気に英語スキルを伸ばすことが出来ることでしょう。
英語の意味を調べる時に「英和辞典」は使わない
「凱旋する」とか「禅譲する」とかの言葉を見たり聞いたりして、その意味が分からない時にどうしますか?
日本語の意味を調べる時は、国語辞典で意味を調べますよね?
では英語の時はどうでしょうか?
多くのひとは英単語の意味を調べる時に、「英和辞典」ばかり使っていては、英語は上達しません。
これはいったいどういうことでしょうか?
もう一度ふり返ってみましょう。
言葉の意味を調べるときに、「国語辞典」をしらべますよね?
英単語の言葉の意味が分からないとき、「英語圏の国語」の辞書、つまり「英英辞典」を使うのがあるべき姿だからです。
「英英辞典」を引いていくと、分からない単語が出てくると思いますが、これがまさしく学びのチャンスで、さらに「英英辞典」で調べていくんです。
この繰り返しによって、英語のボキャブラリーが増えるだけでなく、日本語では表現しきれない、「ネイティブの感覚」がつかめるようになってきます。
実際、英語の達人はみな「英英辞典」をとことん活用しています。
まだ一冊も「英英辞典」を持っていない人は、まずはひとつ用意しましょう。
気軽に英語を楽しみながら学習する
簡単な英語の文章を大量に早く読む!単語の意味はいちいち調べない!
英語が得意な人は、「英語に対して恐怖心がない人」と言えるでしょう。
でも、最初からそうだったわけではなく、長い時間、積極的に英語に触れてそうなったはずです。つまり、英語に対する恐怖心を取り除くには、大量の文章に接するしか無いわけです。
英語に対する心持ちができていれば、たとえ大量の英文を目にしても、決してパニックになったりしません。
つまり、何を学ぶのでもそうですが、基礎トレーニングや数稽古が重要だと言うことです。
そして、特に意識しておきたい大切なことがあります。
それは、最初の頃は質より量を重視することです。
そのためには、少し簡単すぎて物足りないぐらいの文章を大量に、そして可能な限り早く読む訓練を行う方法がベストです。
そうすることで、日本語に変換していかなくても、英語の文章を英語のまま理解する感覚がつかめてくるはずです。また、英語独特のリズムも自然と体に入ってきます。
英語の文章は日本語とは異なった順序で名詞や動詞が出てきますが、この順番ですんなりと頭に入ってくるようになってきます。このようにして「英語脳」が少しずつ出来上がってきます。
また、分からない単語があったとしても、そこで立ち止まらず、どんどん先に進んでいくことも大切です。
ひとつやふたつの単語の意味が分からなくても、文脈から言葉の意味が補完できるようになっていきます。
なんだか難しそうに聞こえますが、これって普段、日本語の文章を読むときに自然とやっていることなんですよね。
分からない単語があったとしても、そのままずんずん先に読み進めていきますよね。
それと同じことなので、英語でも自然と出来ていくようになっていきます。
リスニング力を鍛えるのはリーディング力を鍛えてからで良い
ある程度の文章が素早く読めるようになってから、リスニング力を鍛えるのが効果的です。
良くある話ですが、リスニングが苦手だからといって、いきなりリスニング対策をおこなう人がいますが、これは決してオススメしません。
実際、英語の達人には、リーディング力をつけてからリスニング力を鍛えたという人が殆どです。これにはちゃんと理由があります。
しっかりと聞き取れるようになるためには、会話中の中で使われている文法や単語の知識が必要だからです。
そのためには、リーディングで語彙力をつけたり、わかない単語があったとしても文脈からそれを類推する能力を高めておく必要があります。
ちなみに、フォニックスの知識があると英語は聞き取ることが出来きて、単語のスペリングもある程度分かるようになります。しかし、これはその単語の意味を知っているかどうかということとは関係ありません。
ですので、ある程度の語彙力をつけておかないと、結局は最も重要な単語の意味はさっぱり分からないままという状態に陥ってしまうしまうんです。
そんな状態だと、総合的な理解力は高まることはありません。
なので、リスニング能力を高める前に、しっかりとリーディング能力を上げておきましょう。
オンラインの映画で英語耳を鍛える
さて、いよいよリスニング力を高める段階に来たとき、どういった教材を使えばよいか悩みますよね。
もちろん、リスニング用の教材を使うというのも良いのですが、どうしてもお勉強・・・となって、面白くないですよね。
そこで、オススメするのが、海外の映画やドラマ、ドキュメンタリー番組を見る方法です。
もちろん、日本語の吹き替え版を見て楽しむというのではないですよ(笑)
英語サブタイトル、つまり英語の字幕を活用して楽しく英語に触れる方法です。
最終的には字幕を見ないで、音声だけで理解出来るようにすることが目標なのですが、最初から出来るのであれば苦労はしません。
そこで、最初は日本語の字幕で見てストーリーの流れをしっかり把握し、2回目は英語の字幕で英語による表現を学びます。そして、3回目には字幕を表示せずに音声に集中して聞き取ります。日本語の字幕と英語の字幕で交互に何回も見るというのが極意です。
3回目の頃には、どんな流れか、次の台詞はどんな感じだったか、つかめるようになってきます。
もし聞き取れなかったとしても、何度でも同じ箇所を繰り返して見て、納得いくまで聞き直すと良いでしょう。
この手の学習には少し前までDVDを用いるのが定番だったのですが、使い勝手が悪かったり、費用がかかったり、勉強場所が限られたり・・・と何かと不便でした。
これからは Netflix や Hulu などの定額制動画配信サービスを使うのが定番といえるでしょう。
字幕は日本語と英語がありますし、特に、「10秒前に戻る」機能が超絶に便利です。スマホでも観られるので、移動中や待ち時間などのちょっとした合間に楽しくリスニングのトレーニングができますしね。
また、これはパソコンで見る場合に限られますが、1.5倍速でみたり逆に0.8倍速にしたり、再生速度を自由に調整する方法もあるので、速聴や発音確認に簡単にできちゃいます。
定額制動画配信サービスを積極的に活用して「英語脳」を鍛えると良いでしょう。
自分の興味のある分野、得意な分野のニュースを読む
「英語の勉強」でよくやる失敗が、あまり興味のないジャンルの文章を読もうとすることです。
特にビジネスマンにありがちなのが、海外の経済状況や政治など、普段はあまり目にしないニュースを読もうとして、難しすぎて挫折するというパターンです。
考えてもみてください。政治や経済分野は、日本語で読んでもかなり難しい、高度な内容が書かれています。
競争の激しいジャーナリズムの世界で、欧米のエリート記者たちがが自分たちの能力を振り絞り、インテリたちをうならせる記事を書こうと必死になっているわけですから、とても高度な内容が書かれています。
そんな難しい文章を外国人の私たちがスラスラと読みこなそうというのは、そもそも無理があります(笑)
先にも話しましたが、「英語を勉強する」のではなく「英語で勉強する」もしくは「英語で楽しむ」というマインドを持つことが大切です。
最初の頃は、新しい知識が得られたという満足感が重要です。
この成功体験の積み重ねが原動力となって、それが結果的に継続につながってきます。
最初から続けることを目的とすると、結果的に上手くいかないことは、あなたもいろんな事例で経験していると思います。
たとえば、運動、禁煙、禁酒、ダイエットなど・・・失敗したことはありませんか?
逆に、自分の趣味など、ここで止めたくない、もっと続けたい・・・と思った経験もあるはずです。
自分自身をそのような状態にしちゃえば良いんです。
そのためにも、自分の興味のある分野や、得意の分野のニュースや雑誌、ポッドキャストなどに集中することが、英語力を高める最大のコツと言えるでしょう。
英語に対する正しいマインドセットを持つ
伝わらないのは自分が悪いのでは無いと考える
もし、「自分の英語が伝わらないのは、自分に英語力が無いからだ…」
と考えているのであれば、今すぐこの考えを改めて下さい。
決して、あなたが悪いのではありません。
たとえば、こんな状況を想像してみてください。
外国人が道に迷って、あなたに日本語で話しかけてきたとします。
彼の日本語は決して流暢ではありません。むしろたどたどしい、文法もおかしいことの方が多いでしょう。でも、質問の内容はある程度類推できるのではないですか?
こんな時、あなたは「この人の日本語は間違っているから、無視してやれ」なんて思いますか? 思わないですよね?
あなたは日本人として、日本語のエキスパートです。かたや相手は完全アウェイの外国人。
日本語のエキスパートであるあなたが初心者の相手に歩み寄って、相手の意図をくみ取ってあげようという姿勢を持つのが当然と思いますよね?
そうやって、多くの場合にコミュニケーションが成立するわけです。
もし、「英語をちゃんと話さないといけない」と思っていたのなら、それは単なる思い込みにすぎません。
だから、英語でコミュニケーションを取る場合、英語圏のネイティブと話をするときには、「俺様がお前のネイティブ言語で話してるんだから、ちゃんと意図をくみ取れよ」ぐらいの気持ちで良いんです。
もちろん、「気持ちの問題」であって、態度に出してはダメですよ(笑)
ということで、英語でのコミュニケーション能力を高めるには、マインド面でのギアチェンジが必要です!
間違うことを恐れない
これは日本人のエリート・ビジネスマンに特に多いのですが、自分が間違うことを極端に嫌うんですよね。
完璧な英語を目指すことは長期的な目標に掲げることは素晴らしいことですが、少なくとも近い将来の姿として追い求めてはダメです。完璧な英語を話すなんていうのは幻想にすぎませんから。
コミュニケーションの成立、意思の疎通が目的なんですから、文法なんて少しぐらい怪しくっても全然気にする必要はないんです。それくらいに思っておいて、ちょうど良いぐらいです。
もちろん、論文やしっかりとしたレポートを書くとなると流石にそうもいきませんが、このレベルで気をつける必要がある人はそう多くないでしょう。
万一、完璧な英語で文書を書く必要がある場合には、お金を払って、ネイティブチェック(ネイティブの人に原稿の文法、内容、構成をチェックして貰うサービス)を受ければ良いんです。
3歳や4歳の子供たちを見てみて下さい。日本語はメチャクチャですから(笑)でも、子供たちの間や、子供と大人の間で、ちゃんと意思疎通できています。言葉がメチャクチャでも、ちゃんとコミュニケーションは成立するのです。
そして、大人とのコミュニケーションにおいて、大人が指摘してくれた誤りをどんどん吸収していって、自分の誤りをどんどん訂正していきます。これが成長の原点なんです。
ですので、間違うことは決してダメなことではなくて、むしろ間違わないと上達しないのです。間違っていることを発見したら「やった!間違っていたのが分かった!!」と喜びましょう!
ですから、もっともっと積極的に英語を使ったコミュニケーションを実践して、どんどん自分の誤りを発見していってください。
そもそも「英語がペラペラ」というのは何を指すのか?
「英語がペラペラ」という表現は良く使われますが、そもそも「ペラペラ」がどういう状況をあらわしているのか、よく分かりませんよね(笑)
ただ、間違いなく言えることは、一般的に「英語がペラペラ」と言われる人は、「自分を英語で表現することに対して恐れていない」ということです。
もちろん、間違うこともありますが、そんなことは全く気にしていません。その場その場で訂正していけば良いことをしっているからです。そして、コミュニケーションを成立させることが最も大切であることを知っているからです。
なので、「英語がペラペラ」という曖昧な概念に基づくステレオタイプは今すぐ捨ててしまいましょう。
そして、もし「英語がペラペラで凄いですね」と言われるぐらいに成長したら、「いやぁペラぐらいですよ」と軽くながしておきましょう(笑)
大切なことは「英語力」ではなく「人間力」
ここまで読んだあなたは、もう気づいているかもしれませんが、英語の勉強そのものは小さなテーマなんです。
たまたま勉強する手段が、日本語ではなく英語だっただけだからです。そして、自らの言語能力を高めつつ、自分の中に新しい価値を取り込んでいくプロセスこそが大切だということに気づいたでしょう。
もし英語でコミュニケーションがとれるようになれば、地球の約半分の人たちとつながることができます。そうなれば、あなたの視野も大きく変わってくるでしょう。
大きな視野を持てば、それだけあなたの「人間力」も高まっていくことは間違いありません。
まとめ
いかがでしたでしょうか?「英語がペラペラになる方法」というテーマで、英語の勉強法についてまとめてみました。
リーディング力を鍛えてからリスニング力を鍛えた方が良いとか、好きなことを英語を通じて勉強するとか、英単語や文法の知識をしっかり身につけた方が結果的には効率が良いという内容は、少し意外だったかも知れません。
具体的なテクニックよりも、英語に対する考え方の方がもっと大切です。
自分が悪くなく相手が悪いとか、積極的に間違う必要があるとか、議論を呼ぶような表現もありました。
しかし、これはコミュニケーションを積極的に取っていくための心構え、すなわち英語に対するマインドセット方がとても大切ということを意味しています。
上で説明したことは、私の経験だに裏付けられるものではなく、私の周りの英語の達人たちや有名な英語の指導者も異口同音に言っています。
これが唯一の正解とは決して言いませんが、少なくともこのような流れや考え方に基づいて行動すれば、あなたの英語コミュニケーション能力は飛躍的に高まることでしょう。
間違いを恐れず、積極的に行動してみて下さい!
コメント